≪口説きバトン≫
<ロイアイ口説き文句集で恥を捨てろ!を合言葉に>
【注意】
これは常人には精神ダメージが大きいバトンです。
読むときは5回ほど深呼吸をし、覚悟を決めてお読みください。

【ルール】
以下のキーワードを絡める、もしくは連想させる口説き台詞を、自分で考え悶えて回答してください。
答える生け贄もとい勇気ある人々にこの言葉を送ります。
「恥を捨てろ、考えるな」
*リアルで言ったら変人扱いされそうなキザ台詞推奨


= = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = =

●キーワード1【雪】

「『雪のように白く美しい君の肌に、僕の愛で赤い花びらを散らせてみせよう』」
「7点」
「辛ッ」
「採点いきます。まず『雪のように』という比喩表現ですが凡庸にすぎます。また白色人種とアルビノに向けて以外にほぼ使用不可なところがリーズナブルではありません。次に人称ですが、大佐が使用されるのでしたら、いつも使われていらっしゃる呼称の方がよろしいかと。蛇足ですが鳥肌がたちました。『愛で』『赤い』は及第点です。連想問題としてはやや独創性にかけますが、取り立てて問題にするほどではないかと。しかし『散らせてみせよう』はいただけませんね。散る、という表現。遠方の島国では『花が見事に散る』=『戦死』を連想することがあるとファルマン准尉が言っていた気がします。しかるに恋愛の成就を願う愛の囁きで『散る』を使うのはどうかと。更に言うなら『〜してみせよう』という物言いは上からの発言と取られる可能性が大いにありますので、告げる相手の女性を見極めることが必要です」
「……君、ファルマンにとりつかれたんじゃないのか」
「北方に行ったきりですから淋しくて」
「え――」
「あら…血の気引きました?雪のようですよ、大佐」
「お、鬼か君は…っ!!」

ロイはアイに泣かされればいいと思います。

●キーワード2【月】

「月が何でもひとつだけ願いを叶えてくれるとしたら、君なら何を願う?」
「すぐには……大佐は?何を願うんですか?」
「ミ」
「ミニスカ軍服とか言ったら撃ち殺しますよ」
「『中尉が私に優しくなりますように』」
「なら私は『大佐が真面目になりますように』でいいです」
「投げやりだな!冗談だよ。――そうだな。やはり『君が、私を』」
「好きですよ。まさかそんな当たり前のことじゃないですよね」
「……あ、そう、」

本気で呆れるリザたんに、内心赤くなってロイロイは言葉が出てこなければいいです。

●キーワード3【花】

「やる」
「――どうされたんです? こんなにたくさんの花」
「そこで渡された」
「それは……貴方宛てなのでは」
「口髭逞しい男からだぞ? 君宛てだ。ほら、そこにカードがついていた」
「……大佐。私にはそのカードが見当たりませんが」
「当然だろう。燃やしたからな」
「はい?」
「折角の美しい花だ。その方が見た目もいい」
「これは私宛てだった――」
「それに」
「……なんです?」
「花だけの方が私からのプレゼントみたいで嬉しいだろう?」
「大佐。――花代ケチって何格好つけてるんですか。セコイですよ」
「うるさいよ」

内心独占欲が嬉しい中尉と実は拗ねてる大佐を妄想。

●キーワード4【鳥】

「うっわ、どうしたんスかその口! 痛そっスね〜……」
「……昨日ちょっとな」
「オンナ?」
「いや。猛禽類だ」
「は? 猛禽……? 飼ってたんスか?」
「まあな。いつも私が愛情を込めて丹念に尽くしているんだが、たまに反抗的な面があって困っている」
「っへ〜。猛禽類っていかにもな感じするんですけど、怖くないんスか」
「怖い? まさか。昨日も口移しで餌をやってたんだが、どうにも気に食わなかったらしくてな。もう少しで舌ごと噛み切られるところだった」
「…舌ごと?」
「結構繊細で気難しい。その分懐くと可愛いんだがね」
「そんなもんすか」
「そんなもんだな。まあ、最近かまってやる時間もあまり取れてなかったからな。余計期限を損ねさせたのかもしれん。本来口移しが好きでたまらないんだ彼女は」
「……大変っスね……中尉」
「苦にならんよなあ、中尉」
「……………………何故私に聞くのか分かりかねますが?」

静かに銃を構えればいいと思います。

●キーワード5【風】

「あなたは風みたいな人ね」
「かぜ? …って吹く方のかい?」
「ええ、その風」
「初めてだな、そんな例えられ方は。理由を聞いても?」
「いつもいきなり現れて、私の心を乱して、すぐに去って行ってしまうからよ」
「ははは、馬鹿だなあ。私が風だと言うのなら、それはすぐにでも飛んでいけるようにだ。君のも――」
「――書類の元へ、ですよね」
「のわぁぁぁぁっ! ち、中尉…ッ!? 何故ここに! いや、いったい何時から…!?」
「風のように湧いてみました。お気になさらず」
「いや、お気になるし! そもそもその表現変だろう!」
「大佐も変です。さあ、帰りますか死にますか。お好きな方をお選び下さい」
「ちょ、待、眉間に銃を突きつけられて選ぶも何も……っていやいやいや!是非とも書類の元へ! いざ行かん!」
「すっごーい。今日は絶対ココに来るって、ずっと張ってたの当たっちゃったわね。」
「何?」
「まぁた私の負け〜。ね、エリザベスちゃん」
「グルだったのか、ヴァネッサ!!」
「風のように飛んで帰って、さっさと終わらせて下さいね、大佐」

レディと仲が良いのは増田さんだけじゃないのです。

●キーワード6【無】

「私がいなくなったら泣くか?」
「まさか」
「……泣いたくせに」
「――は?」
「久し振りに見たんだがね。君のあんな泣き顔」
「あ――あれは…っ!」
「だからまた私がいなくなったら泣いてしまうんじゃないかという心配をだな」
「泣きません!第一状況が全然違うじゃないですかっ」
「私が君の前からいなくなるという点では同じだろう?」
「出張くらいで泣きません!さっさとしないと列車に乗り遅れますよっ?行ってらっしゃいお気をつけて!」
ガウンガウンガウンガウンッ!
「――あぶっ!うぉわっ!おおお落ち着け中尉!きわどいっ!今のはかなりきわどかったぞ中尉!危うく本気で逝ってしまうところだった!」
「だからさっさと行って下さいと何度も!」
「『いく』の意味が違う!」
「いく……イ…?――っな、何を考えてるんですか貴方はっ!!!」
ドゥンッ!
「のわあぁぁっ!き、君の思考を今回だけは全面的に否定させてもらいたいっ!!!」

頑張れ大佐応援キャンペーンです。つーか口説いてる…か…orz?

●キーワード7【光】


「…わ――!」
瞬く星が見る間に流れ落ちていく。
光の白い尾を引いて、深闇へと吸い込まれていく夜空のスペクタクルに、リザは小さくない歓声を上げた。
すぐ傍でロイに微笑まれると、少しだけ何故か気恥ずかしさがこみ上げて、リザは口元を手袋を嵌めた手で覆った。
「流星群だよ。リザは初めて?」
「はい。こんなにたくさんの星が流れる日があるなんて知りませんでした」
声音に興奮が混じってしまうのは仕方がない。
望遠鏡の角度を調節してくれたロイに手招きされて、大人しく覗き込んだ。
ぐんと近くなった星たちの瞬き、軌跡を残して消える瞬間、聞こえるはずの無いしゃっという音が聞こえたような気さえして、リザは口の中で小さな歓声を上げ続けた。
「ちゃんと見える?」
「はい、すごく。――あ、マスタングさんもどうぞ――」
目を離して振り向くと、意外に近くで「私はいいよ」と微笑まれて、リザは慌てて顔を戻した。
誤魔化すようにキレイと呟くと、ロイが、でも、と言葉を繋いだ。
「ここから見えてるあの光は、ずっと昔の、今はもう存在しない光なんだよ」
「……今こうやって見えているものなのに?」
「そう。遠く離れている場所から光が届く速度に関係があってね、それは――」
何だか余計なツボを押してしまったらしい。
弾む声で光速や音速、果ては錬金術の話をし始めたロイに内心で苦笑しながら、リザは適当なところで相槌を打って星の流れを見つめていた。
自分の好きなことを語りだしたら長くなる。それは父と似ているところで、リザはそんなところが嫌いではなかった。
ただ黙って星を眺める。
――と、不意に体を包み込む温かさを感じて、リザは驚いて振り向いた。
「え――」
間近すぎる間近に、ロイの顔があった。
自分を後ろから抱きかかえるようにして、星空を見上げている。
「……といわれてる星座なんだよ。不思議だろう?」
いつの間にか、話題は星座に移っていたらしい。
「そ――うですね」
一瞬詰まりかけた相槌をどうにか吐き出して、リザはギギギ、と望遠鏡に顔を戻す。
目の前の輝くパノラマが、それよりもずっと奥でチカチカしてきた気がするのはどうしてだろう。
ピントを合わせる為のつまみを何となく回していたら、ロイの手が上から触れてきた。
「――!」
優しく包み込むロイの手は、手袋越しにも温かくて、大きかった。
「寒くなってきた?気温も大分下がってきたしね」
気遣う声音で覗き込まれて、リザの胸の鼓動が早まる。
「戻る?」
耳元で聞くいつもの声に、ドキドキする。目で見る光の先がひゅんとのびて、リザの胸に入り込んできたのかと思った。
「いえ、もう少し――このままでもいいですか?」
「うん。じゃあ、このまま。君がそんなに星が好きだとは思わなかったな」
温めているつもりで抱きしめている微笑をのせたロイの声がくすぐったい。
「……私も」

――好きだとは思いませんでした。

瞼の裏側で踊りながら、胸の奥へと流れ星が染み透る感覚で、きらきらと光り出した自分の胸に手を置いて、リザはそっと付け足した。

↑子リザさん&若ロイさん。これだけ何故かss風に(笑)。

●キーワード8【時】

「君とまさかこんなこんな関係になるとは、あの頃夢にも思わなかったよ」
「私もです。まさか――――貴方に敬礼される日が来るなんて」
「…………」
「部下とはいえかつての上司、というのもどうにも扱い難いものですね」
「……そ、そうだな」
「ですがやはりケジメと言いますか、下の者への秩序を保つ為に」
「………いや、でも、リザちゃん?今ここ私と君の二人きりなわけだし、」
「跪け、マスタング」
「リザぁあああああっ!!!」

「ちょ、な、いっいきなり何するんですか貴方はっ!」
「――…はっ!?リザ?ここは……っ」
「仮眠室ですっ」
「かみん……?あ、ああ、そうか――・・・夢、夢、か……っはー……」
「どんな夢を見ていたんですか……?とりあえず離して下さい。セクハラですよ」
「嫌だ」
「はい?」
「君は私に大変なことを言ったんだ」
「…ってそれは夢の中の話では?」
「知らんね。どっちでもいい。だから私は君を押し倒すことに決めた」
「押し…っ!?な、何を考えてるんですか貴方は!こんなところで!」
「仮にもベッドだ。問題あるか?」
「大アリです!バカですか!」
「その質問への返答には不服だが考慮を要する」
「要しないで下さいっ……もー……大佐、いい加減にして下さい。大体もう時間が」
「む――時間があるときじっくりしっかりして欲しいと」
「言ってません!!!」

時が経つのは早いな、とかベタにしようと思ったんですが、野望は2行目で潰えてますね。

●キーワード9【水】

「……外、雨降ってました?」
「来る途中、鋼のとちょっとな」
「エドワード君と?そんなにびしょ濡れになるほど、今日は何をされたんですか…」
「毎回私だけがやられているみたいな言い方をするな!」
「ああもう、水がたれるので動かないで下さい!先にシャワーを……ってどこで脱いでるんですか!」
「玄関だが?鍵はかけてあるし、問題ないだろう?」
「そ、そういうことでは――」
「――ここでするわけじゃあるまいし」
「当たり前です!」
「大きな声を出すな。聞こえるぞ」
「……変な言い方をしないで下さいっ」
「ふーん……大きな声、出してもいい場所に行くか?」
「何でそうなるんですか…・…もうっ。いいからシャワーを浴びてきて下さい。そのままでは風邪を引いてしまいます」
「引くかな」
「引きますよ」
「濡れてるから?」
「そうで――っきゃ!」
「君も濡れてるじゃないか。風邪引く前に、シャワーでも浴びてあたたまらんとな」
「お、おろして下さい!」
「却下。服もこんなに濡れてるし、バスルームに連行だ」
「貴方がくっついたからでしょう!もう、何を考えてるんですか!」
「うん? 強いていうなら、バスルームで君と濡れることとか」
「な――」
「安心しろ。すぐに熱くなる」
「おろして下さいっ!!」

濡れた大佐に抱えられてバスルームでしっぽりなんですよ……
…て、おかしい。水も滴るイイ増田にリザたんがこっそり惚れ直す話を頭で練ってたはずなんですが。


●キーワード10【火】

「――中尉、気分はどうだ?」
「だいぶ良くなりました……ご迷惑をお掛けして申し訳ありません大佐……」
「気にするな。めずらしく弱っている君を見られるのは、実は役得なんだ」
「……弱ってません。本当にもう大丈夫ですから。うつしてしまうと困りますので、どうぞお帰り下さい」
「拗ねるなよ。病人らしく、大人しく私に看病されていたまえ」
「拗ねてません!」
「ほら、ベッドから出るな」
「触らないで下さいっ」
「君なぁ……大人しく寝ていられないくらい回復したなら、激しいことでもするか?」
「激し――な、何を言ってるんですか!私は病人です!もう本当に大丈夫です!」
「冗談だ、暴れるな。それに言ってることが支離滅裂だぞ……って、君、実は悪化してないか……?」
「大佐のせいです!」
「待て。落ち着け。……拗ねたり怒ったり、大忙しだな」
「何で大佐が笑うんですか。……もうっ、頭がグラグラしてきましたっ」
「かなり熱いからな……大丈夫か?」
「大丈夫じゃありません」
「さっき大丈夫だとか言わなかった?」
「見たら分かるじゃないですかっ」
「……」
「もう本当に帰って下さい。司令部も貴方がいないと困りますし、それに」
「医者に診せた方が――」
「――貴方の傍だと、いつもドキドキして熱くなって――」
「――え」
「……」
「………リ、あ、いや、ちゅ、中尉……?」
「…………」
「…………」
「…………」
「……目が覚めたら覚悟しろよ」

「かなり熱いな」あたりで額に手を当ててるくらいのスキンシップしかないの希望。
師匠の娘と父の弟子の関係のまま、上司部下になっちゃった二人の燃えきれない関係もむずむずして好きなんですよねー。


ホント恥かしいですねこれ(爆笑)。
ここまでお読みくださった方々に多謝!です!ありがとございますだひでお!


1 1