春告げ鳥を君にきく




もうすっかりと雪は溶け、春の息吹をそこここに感じる季節は、希望と期待を運んでくる。
目に見えて何が変わったというわけでもないのにそう感じてじまうのは、新しく息づく淡い若芽のせいかもしれないし、秋冬を凍えるように佇んでいた木々を覆う新緑の葉のせいかもしれない。
それにおそらく――
「おっ、見て見てモブリット。満開だ」
「分隊長、あんまり乗り出すと落ちますよ。窓閉めてください」
――おそらく、咲き誇る見事な花々も原因だろう。
兵舎の窓を開け放して身を乗り出す上官の様子に、モブリットはちらりと視線だけ向けて、抱えた書類を持ち直した。
なるべく窓辺に近寄らないようにしながら舎前に堂々咲き誇る桜の姿を認める。今年も随分見事に咲いた。通り過ぎ様に感嘆の声を上げ、または思わずと言った体で見上げる兵士達の姿も見える。春風が舞って、さわさわと揺れる花と葉がモブリットのいる場所まで香りを届けたように思えた。
それだけで、モブリットは鼻の奥がムズムズするしてくるような気がしてしまう。

「落ちないよ。窓閉める? 風そんなに強くないし、まだいいんじゃない?」
「……分隊長、副長は花粉症じゃありませんでした?」
「あれ、そうだっけ」
モブリットの事情を察してくれたニファへ簡単にそう言って、ハンジは名残惜しげに窓を閉めた。
内心「何がそうだっけ、だ」と思ってしまったのは仕方ない。毎年この季節になると同じような会話を繰り返しているのだから。覚える気がないのかわざとなのかいまいち判然としないから、こちらからそれ以上言えることもない。
「でも別に目は赤くないよね?」
ひょいと至近距離から覗き込まれて、モブリット小さく息を吐いた。
「俺は鼻からくるタイプなので」
「ミケみたいだね」
全然違う。違うし、距離がやたらと近い。
僅かな変化も見逃すまいとするかのようなハンジの視線から顔を背けて、モブリットは今度こそはっきりと溜息を吐いた。
このやり取りもいつも同じ。
そういえばいつも嗅覚でなにがしかを嗅ぎ分けているらしいミケが、花粉症で悩んでいるという話は聞いたことがない。随分高性能な分析能力を持っていそうな鼻なのに、花粉の粒子に苛まれないで済むなんて理不尽――もとい、なんて羨ましい。
花粉に関してだけなら、ミケより敏感に危険を察知できると自負しながら、モブリットは手にした書類を示して見せた。
「こちら返却してきます」
その磨かれた察知能力が、本日の風量・花粉量ならば直接桜の下にわざわざ出向かない限り、どうにか乗り切れそうであると告げている。幸いなことにハンジ班に課せられた今日の任務は、主に内勤事務処理だ。花粉舞う麗らかな春の陽射しの下より、埃舞う書庫のなんと甘美な響きだろう。

「待った。それ後にしていいから、今年最初の春を愛でに行こうじゃないか!」
「はあ!?」
だというのに、言うなりハンジがモブリットの腕に腕を絡めて引っ張った。
思わず素っ頓狂な声を出してしまったモブリットの手から、書類がバラバラと音を立てて散らばっていく。
「待ってください。だから俺は花粉症で――」
「ニファも行こう」
「残念ですけど、私は今日は遠慮しておきます」
逆手に腕を取られて必死に弁明を試みるモブリットへ、若干憐みの表情を見せたニファが、珍しくハンジの誘いを断った。代わりに床に落ちた書類を拾い上げていく彼女を、ハンジが驚いたように目を瞬かせる。
「あれ、何か急ぎの仕事まだあった?」
「そうじゃないんです。今年、もしかしたら私もちょっと怪しいような気がして診察を受けたんですけど結果が明日出るんです。だからそれまでは君子危うきに近寄らずということで……」
目線だけで窓外の桜を見遣り、残念そうに苦笑する。
ハンジが「なるほど」と頷いた。
「そっか。そうだね、無理は良くない。じゃあ診断が出て、調子の良い時に一緒に行こうね」
今まさに無理を強要しようとしている人の言葉とは思えない。
がっしりと組まれた腕は幻かと、モブリットは自分の腕を見下ろしてしまった。
「はい、ありがとうございます」
残念そうなハンジに、ニファはふふふと嬉しそうに笑って、胸元に集めた書類を抱くとひらひらと手を振ってきた。
モブリットと視線が合った瞬間だけ「がんばってください」と言外に書いてある。
「う、裏切り者……!」
「じゃあ行こうかモブリット。大丈夫大丈夫、ちょっとだから」
「ちょっとも何も本当に――」
君子に危うきへ強制的に近寄らされんとしている場合はどうすればいい。
モブリットの叫びを完全に無視したハンジは、鼻歌でも出そうなくらい楽しそうにぐいっと腕を引っ張った。途中抽斗からゴーグルを引っ掴むと振り返り、モブリットの目をマジマジと見つめる。
「あの……?」
「うん、まだ大丈夫かな。さあ行くぞー! 春はすぐそこだモブリット!」
「ぶ、分隊長ォォ!?」
そのままずるずると引きずられるように分隊室から急き立てられて行きながら、モブリットは替えのハンカチを取って来られなかった自分に泣きたくなった。

*****

「おー、近くで見ると一段と綺麗だなあ!」
「そうで……っくしゅッ、しょう、そうですね」
数本立ち並ぶ中でもっとも見事に咲き誇る桜の下、ハンジは翳した右手で庇を作りながら嬉しそうな声を上げた。
もうここまで来てしまってはどうしようもない。見つけた春を愛でるのに、ハンジが飽きるのを待つだけだ。
抵抗する気力もなく、モブリットは大人しく隣で一緒に桜を見上げた。
「ここで皆でサンドイッチとかさ、広げてお酒でも飲んだら楽しそうだと思わない? 夜もいいね」
「思いますけ、ど、クシッ! ……俺は、花が散るまでは不参加希望で…、ッ、ぶしゅっ」
答える間も次第に激しくなっていくくしゃみは、とどまることを知らないらしい。
モブリットの予測は当たり、宿舎を出るまではどうにか持ちこたえていた鼻の奥が、今はそれ見たことかと言わんばかりに全力で花粉を吐き出そうと抵抗している。おかげで会話の合間にくしゃみと鼻水が止まらない。
ハンカチ一枚では心許ないと思いつつ、先程からハンジの横で、モブリットはいつでも鼻の頭にハンカチを当てられるように中途半端に持ち上げた手のまま固まっていた。
上官の前だからなどという個人の意思ではどうにもならない行動だ。
「……」
「……なんで、しゅっ、すか」
ずび、と鼻を啜りながら、自分を振り返った上官を見る。
ふわりと浮いたような暖かい風に乗って、薄桃色の花びらが一枚ハンジの頭のてっぺんに降りる。
見た目には随分可愛らしく風流だなと思いながら、出掛かったくしゃみを引き攣る息で飲み込んだモブリットを、ハンジがじっと見つめて言った。
「鼻真っ赤」
「だから、ッブシ、鼻に、く、くるんでしゅッ、て……ップシ!」
会話をすると呼吸が進むからか、余計駄目になっている木がする。失礼します、すら言えない状況でくしゃみをするモブリットを気にするではなく、ハンジはちょこんと首を傾げた。
「目もちょっと赤いよ?」
「えっ、本当ですか、ぷちっ、……そっちの症状はまだ、にゃ、っくしゅん! ないん、ですけど……」
まいったなと思いながら、モブリットは目を数回瞬かせてみた。
そう言われると急に痒くなってきた気がしてきてしまう。これで目にまで来たら春は使い物にならなさそうだ。
くしゃみと鼻水を啜り上げすぎたせいで、若干ぼうっとしてきた頭でそんなことを考えながら、モブリットは花粉を防ぐように、きつく瞼を閉じてみた。


ふと、硬いものが顔に当たった。
次いでクッション性の低い何かで眼窩の近くが圧迫され、後頭部に回されたゴムのようなものに髪が絡む。頭皮が攣って、モブリットは顔を歪ませた。頭の後ろでカチャカチャと何かを調整しているような音がする。
「イッ!? 分隊長何を――」
咄嗟に眼前の気配からハンジの手を取り、目を開けて――
「う、わ……っ!」
ぐぅらりと世界の回る視界に、モブリットは支柱を失った独楽のようにハンジごと縺れるように後ろへ倒れ込んでしまった。
受け身も何もなく、二人分の体重を尻で受けるのはさすがに痛い。
けれども先程目の前を回った風景のせいで、すぐに目を開けるつもりにもなれなかった。
身体の上にいつも後ろから羽交い締めにしている上官のぬくもりを感じる。

――ああもう。春の陽気をわざわざ外に感じに行かなくても、これで事足りるじゃないか――

回った視界と回らない頭で、ついそんなことを考えてしまったモブリットの鼻を、天敵が戻ってこいと刺激した。
「……ぶくしゅっ!」
まずい。上官にかかったか。
やっと現実を見始めた頭で薄眼を開けて。モブリットはやはりぐらんぐらんと歪む視界に眉を寄せた。
手に持っていたハンカチも、今の衝撃でうっかり手放してしまったようで、どこにもない。
代わりに腕の中にいるらしいハンジが、間の抜けた声を出した。
「ゴーグルかけたら少しは楽かと思ったんだけど――なんか、大丈夫?」
だから鼻からくるタイプだと言ってるのに。
気遣いの方向が明後日のハンジを抱きかかえた――というより回る視界のせいで縋り付くように――抱きかかえてしまったまま、モブリットはくしゃみを繰り返して、何とか答える努力をする。
「度が強すぎて、うっ、くしゅ、見えません、っぷし、し、目が回りま……くしゅん!」
残念、と聞こえた気がしたが、いかんせん次に襲い掛かって来た鼻水を吸い上げる作業に入ったモブリットの耳には、正確な単語はわからなかった。予備のハンカチを取って来られなかった今、垂れ流すわけにはいかない。
桜の下の柔らかい芝に寝転がったままの恰好で、モブリットはどうしたものかと苦悩してしまった。
もう本当に戻りたい。せめて新しいハンカチをください。持ってたらそれでも。代わりに今度新しいのを贈りますから。ついでに食事も奢ります。あ、本も。本でも何でも一緒に見ましょう。徹夜も三日までなら夜食付きで付き合いますから。だから春を愛でるはもうこのくらいで。

「ねえ、君を苦しめてる花粉症のメカニズムって知ってるかい?」
どう言えば切り上げてくれるだろうかと頭を巡らせていたモブリットの上で、唐突にハンジが言い出した。
回る視界の中でハンジを捉えながら、モブリットは考える。
「はあ……? くっしゅッ、ええと確か――」
キャパシティを超える一定量以上の花粉の蓄積で引き起こされるアレルギーだと、診断の折、主治医からそう聞いた気がする。個人差はあるので発症の時期も程度もまちまちで、一生ならない人間もいる。だが一旦発症したが最後、完治は非常に難しいということだった。
合間に水音とくしゃみで何度も突っかかりながら答えると、頷きながらハンジが身体を起こす気配がした。
目が回りそうなので瞼は下ろしたまま起き上がろうとしたモブリットへ、ハンジが手を貸して助けてくれる。
上半身だけを上げた背中に手を回して支えながら、ハンジも隣に落ち着いたらしい。
「それってさ、対人関係にも当て嵌まるよね」
「え? ――わ!」
そういえばゴーグルを外せばいいんだったと今更ながら思い至ったモブリットが、聞き返すと同時に手を上げるより早く、ハンジがぐいっと額の上にゴーグルを持ち上げてくれた。
ようやく開けた視界に陽射しが眩しい。目を細めるモブリットに、ハンジが説明を続けた。

「許容量を超えるとアレルギーを起こす。そして関係の修復は難しい。生理的嫌悪感、なんてのは最も容量の少ないパターンに当て嵌まると思うんだけど」
「なるほど、そういう……ぷしゅっ」
微妙に違う気もするが、言い得て妙だ。
くしゃみと同時に頷くと、隣でハンジが喉を詰まらせたような声を出した。
訝しんで見ると、ハンジは何でもないというように首を振って、徐に桜を見上げる。つられて顔を上げるモブリットの視界一面に、桜と、僅かな隙間を縫うように差し込む太陽が降り注いできた。
春風に吹かれて舞う花びらは確実に落ちてきているのに、まるで自分が上に吸い込まれそうに錯覚する。
「……調査兵団内で有名どころだと、ゾエ・アレルゲンっていうのがあるらしいんだけど」
隣から掛けられた言葉に桜から視線を戻してハンジを見遣る。
「モブリットはまだそっちは発症してないかい?」
が、ハンジは見上げた姿勢のままで、特に何の感情も見当たらない。
見事な桜に奪われていた思考を戻して、モブリットは肩を竦めた。
「発症は個人のキャパによるって言ったじゃないですか」
「うん?」
「花粉症だって同じ環境下で一生発症しない場合もあるんですよ」
現にほとんど同様の環境下で過ごしてきているはずのハンジは、こうしてモブリットの隣言いても、くしゃみも鼻水も発症していないではないか。
有名らしいゾエ・アレルゲンは、モブリットにとってそもそもアレルゲンではないかもしれない。
「だといいなあ」
ちらりとこちらを見たハンジが笑う。
それからまた桜を見上げたハンジに倣いつつ、モブリットも聞いてみることにした。
「……バーナー・アレルゲンは大丈夫ですか」
奇行種だなんだと言われているハンジはある意味有名で、花粉症でいうなれば、そもそもアレルゲンの特定がされているようなものだ。まずいと思えば適切な距離を保つことで、それなりに症状を軽減させることも出来る。
対してこちらは、副長に据えてみないとわからない、所謂亜種のようなものだ。まさかここまで口煩いとは思わなかった、などの不平不満は抱かれていても仕方ない。
しかしモブリットの質問に、ハンジはこちらを見ないままでぷっと噴き出したようだった。
「それ発症する人の方が少ないんじゃないの?」
「人によりますから」
「大丈夫だよ。こんなに近づいててもくしゃみも鼻水も出てこないし」
とんとん、と背中を優しく叩いてくるハンジに、モブリットは表情を和らげた。

「それは良か……っ、へっぷち! ぷち!」
俺もです、と続けようとして、けれども本来のアレルゲンの襲来に言葉はあえなくくしゃみに消えた。
せっかく少し落ち着いていたのにと思いながら、止まらないくしゃみに半開きの口を押え、勢いに任せて出てきそうになる鼻水も上を向きつつスンッと吸い込む。
「――ぶっは!」
と、突然ハンジが大きな声を上げた。
背中に置かれた手はくしゃみを続けるモブリットを労わるためにか上下してはいるが、心なし震えている。
隣を見ると、こちらから顔を背けたハンジの肩が完全にぷるぷると震えていた。
「なんでしゅ…くしゅっ、すか、クシュっ」
「ごめ……、ぶふっ、いやあのさ、毎年思ってたんだけど、モブリットのくしゃみって可愛いよね」
「は? っぷちゅ」
くしゃみに可愛いもクソもあるものか。鼻水を垂らして啜り上げ、会話も碌に続かないこれのどこが可愛い。
何がそんなにおかしいのか、目尻に溜まった涙を指先で拭うハンジに半眼を向けて、モブリットはハタと気づいてしまった。
「ちょっと待っ、クシュ! 待って、ください……毎年ってそれ――へっぷちゅ!」
最終局面で裏切ったとはいえ、せっかくニファが「副長は花粉症では」と助け舟を出してくれた時、ハンジは「そうだっけ」と答えたはずだ。似たような会話はもう何年も続いている。去年も一昨年も、もっと前から、何だかんだとアレルギーを引き起こすとわかっている草花の側に連れてこられ、モブリットは毎年苦々しい思いを味わっていた。
まさかそれが。
「アンタまさか毎年わざと……っくしゅん!」
「何だかもうそれ聞かないと春が来たって気にならなくて」
なんてことだ。そんな理由で。
春を愛でるは、つまり自分のこのくしゃみか。
もしかしたらニファも知っていたのかもしれない。部屋を出る寸前まで、頑張れと瞳に乗せていた部下を思い出して、モブリットを浅慮な自分を改めて呪った。
これだから花粉症のない人は困る。くしゃみも鼻水も、時には涙でぐしゃぐしゃになっている人間を、可哀想にと言いながら笑いものにするのだから。本当に辛いのに。からかう、イジメ、駄目、絶対。

くしゃみの間にギッと睨んだモブリットは、こちらを見ていたらしいハンジの表情に、思わず視線を逸らしてしまった。
「ごめんごめん、はい、ハンカチ」
自分のポケットから取り出した真っ白なハンカチを差し出してくれたハンジは、微笑こそすれ、からかいで笑ってはいないように見えたのだ。そんなはずはない。くしゃみが可愛いなんてからかう以外にないじゃないか。
雪解けの春、期待と希望を芽吹かせる春。
通常は大気と大地の変化で感じるそれらと同等を、まさか自分に感じるなんて――そんな思い上がりをしてたまるか。
彼女はこういう人なんだ。
そう結論づけて、モブリットは内心でぶぶぶんと首を振った。
ハンジの差し出すハンカチから顔を背ける。少し離れた幹の根元に、おそらく倒れた時に飛んでしまったのだろう見慣れた自分のハンカチが見えた。くしゃみはしない。もう十分聞かせたのだから、それで春はきたはずだ。これ以上辛い症状をからかわれてたまるか。ぐっと腹に空気をためて、モブリットは意を決してハンジを見つめた。
「結構でしゅ、す……っう、自分ので、は、は、はくちゅっ! ……くっそ」
意思ではどうにもならないくしゃみは、簡単にモブリットに白旗を渡す。
ふはっとこぼれるような笑顔を見せて、ハンジが身を乗り出してきた。
窓辺から、桜を見ていた時のように。
「あげるよ。私が誘ったんだし。はい、チーン」
「そういうのいいでしゅ……か、ら、っぷちゅん!」
無駄な抵抗を試みたモブリットの鼻先に、ハンジのハンカチが当てられた。
いくらなんでも上官に鼻をかませる副長はないだろう。けれどもモブリットの気持ちとは裏腹に、可愛いらしいくしゃみは止まらない。
笑っているくせに「大丈夫?」と背中をさすり鼻が痛くならない程度の強さでハンカチを当てるハンジは、心配しているのだからずるい。新しいハンカチと、食事と、本と、三徹――はやっぱり撤回だ、夜食こみで二徹まで。
ふわりと待った風で地面に降り注ぐさくらの花びらが鮮やかだ。
ハンジの手の上に手を重ねてくしゃみや鼻水と闘いながら、モブリットはそんなことを考えてしまったのだった。

【Fin.】


さわむらさん(@sawararawa )の描いてくださったカラーパレットモブハンから書かせて頂きました。
花粉症でずびずびはっくしょん、なモブリットとハンジさんのお話。